天宮さくらの趣味棚日常

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『テロとヤクザとビットコイン マネーロンダリングと裏金の深い闇』渡邉哲也

 2015年にニュースになった「パナマ文書」。当時ニュースを見た私の感想は「どうもお金持ちの税金逃れのカラクリが表に出てきたことで、お金持ちたちに批判が殺到しているのかな?」という認識だった。

 本書はその「パナマ文書」が問題になったことでどのような利点があったのか、そして世界はどのように対応しているのかを教えてくれる。それはテロ組織の資金の流れだったり、アメリカがテロ組織に対してどのような対応をしているのかだったりする。そして、仮想通貨の存在を今後どのように管理していくのか。本書から学べることは多い。

 また、今回問題になった、ドコモ口座が発端のゆうちょ銀行の不正出金問題。本書が発売された時点でゆうちょ銀行が他の銀行とは違う問題点が指摘されている。ゆうちょ銀行が他の銀行とは違った管理体制の甘さが、不正出金を可能にしたのだ。

 出版は平成30年と少々古いが、今に続く発見のある面白い本だった。是非。

 

テロとヤクザとビットコイン マネーロンダリングと裏金の深い闇

テロとヤクザとビットコイン マネーロンダリングと裏金の深い闇

  • 作者:渡邉哲也
  • 発売日: 2018/06/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

『夫婦1年目のお金の教科書 夫婦生活はお金の相性で決まる!』坂下仁

 幸いなことに、私は結婚して四年以上、毎日仲良く暮らしている。性格が合ったというのももちろんだけれども、互いの金銭感覚が一致したのも理由にあると思う。

 今回紹介する本は、夫婦になろう、夫婦になった、という新婚カップルさんが、もしお金の管理に悩んだとしたら是非読んでもらいたい一冊だ。

 本書は元銀行員の坂下仁さんが、お金の管理の方法、住宅購入か賃貸か、貯金と投資のアドバイス、老後の備え、の4つを細かくアドバイスしてくれる。例えば、夫婦共働きの場合、お給料は一つの口座にまとめた方がいいのかどうか、とか。

 ひとつひとつの質問に対する回答は短く、読みやすい作りになっているので、普段読書をしないという人でも読みやすい。お金で揉めたくないけれど、何から考えればいいのかわからない夫婦は、この本をキッカケに話し合ってもいいと思う。

 気になる人は是非。

 

 

『未来のエリートのための最強の学び方』佐藤優

 今回取り上げる『未来のエリートのための最強の学び方』は、同志社大学佐藤優さんが行った講演をまとめた前半と、佐藤優さんと野口範子さんの対談をまとめた後半の二部構成になっている。

 前半は同志社大学の大学生向けの話であるが、今の教育構造ではどこにどのような欠点があるのか、どういった知識が欠けているのかが、とてもわかりやすく話されている。今の教育制度での欠点を補うために何をしたらいいのか具体的に語られているので、現時点で自分に足りない部分を自覚している人は、とても役に立つと思う。また、これからの教育改革はどういったものなのかも語られていて、もっと勉強しなければ時代に取り残されてしまう危機感を抱いた。

 後半はこれからの教育について、サイエンス・コミュニケーターの育成の重要性を話されている。賢い人たちの会話を聞く・読むだけでも得るものは沢山あるので、一読して欲しい。

 時代の変化に置いていかれたくない人は、一度読んでみる価値がある。

 

未来のエリートのための最強の学び方

未来のエリートのための最強の学び方

  • 作者:佐藤 優
  • 発売日: 2019/02/05
  • メディア: 単行本
 

 

『やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術』作業療法士菅原洋平

 継続は力なり。けれど、ただ闇雲に挑戦するだけじゃ続かない。どうしてか、というところから説明しているのが今回紹介する『焼けられない!ぐらいスゴイ続ける技術』だ。

 本書では、なぜ継続することができないのか、続けるためにはどのような点に注意すればいいのか、というところから話が始まる。続けるためにはまず、やめることから始めなくてはならないと教えてくれる。そのあと、継続するためのちょっとしたテクニックを事例を交えながら紹介している。

 本書を読んで気づいたのは「私って思いの外、思い込みで行動していたのだな」ということ。日記は夜寝る前に書かなくては、と思い込んでいたけれど、朝に書くようにした。すると、その方が効率的だったことに気づけた。これは本書を読んで気づけたことだ。

 何かを継続してやっていきたいけれど、つまづいてしまう……と悩んでいる人は一度本書を読んでみることを勧めたい。ちょっとした気づきがある。

 

やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術

やめられない!ぐらいスゴイ 続ける技術

 

 

『世界は沈没し日本が躍動する 最強の日本繁栄論』日下公人・渡邉哲也

 日下公人さんの本は、父が好んで読んでいた。なのでちらりちらりと読んだことがある。もう七十過ぎではないかと思うが、お元気そうで何より。

 本書は日下公人さんと渡邉哲也さんの対談だ。内容は、日本はマスコミで言われているほど酷い国ではない、とのことだ。戦前の日本を悪く表現するマスコミが多いが、そこばかり光を当てるのはどうかと。また、日本人の価値観こそがこれからの世界をリードしていくだろうといった発想。読んでいると元気をもらえる。

 面白いなと思ったのが、トランプ大統領の外交は株価で変わる、というもの。なるほど、やはり商売人は政治家とは違った角度で経済を見ている。

 勉強になったのが「国家の強さの計り方」の部分。古代、中世、近代、現代と歴史を積み重ねている国とそうでない国の話は、ものの考えや国としての安定感がまるで違うのだな、と。

 そして本書で語られていた「日本クラブ」の創設。これは是非ともやって欲しい。仲良くできる、きちんと約束を守れる国とだけ上手くやっていく。そういった発想をしないでどこもかしこもいい顔する八方美人は、学校やご近所付き合いであっても、信用されない。そのことを自覚しなければ。

 日本は自国を貶め他国を過剰評価するマスコミが多いが、本書を読んでいると、いかに他国が日本人が持っていない価値観で行動しているのか、気づかされる。それだけでも開眼する気持ちだ。

 さらりと読めてしまうけれども、様々な発見や勉強が詰まっている。是非読んで欲しい。まあ、政治信条が違う人が読んだら発狂モノでしょうけど。

 

世界は沈没し日本が躍動する

世界は沈没し日本が躍動する

 

 

『フルキャリマネジメント 子育てしながら働く部下を持つマネジャーの心得』武田佳奈

 女性が仕事をし続けるのは大変だ──そんなことを子供の頃から聞かされている。子供の時はわからなかったけれど、三十代の今は、その言葉の意味がよくわかる。

 結婚して出産して子育てして、時間をやりくりしながら仕事もしたい、そして家庭を支えていきたい。頑張りたいけれど、現実問題なかなか難しい。そんな悩みをよく聞く。

 仕事も家庭も全力で頑張りたい。そんな女性を本書ではフルキャリと定義し、フルキャリでありたいと願う女性たちをどのようにしてサポートしたらいいのかを教えてくれるのが、本書『フルキャリマネジメント 子育てしながら働く部下を持つマネジャーの心得』だ。

 本書では現在の女性の就業状況や、出産や子育てといったライフイベントを迎えた女性たちの仕事に対するモチベーションや職場環境の変化への戸惑い、どうしたら仕事と家庭を両立できるのかといった悩みを紹介してくれる。そして、そういった女性たちに対して、どのような支援があればいいのか、どう声かけをしたらいいのか、と悩むマネジャーへのアドバイスであふれている。

 人材不足で女性の社会進出が急がれる中、仕事と家庭の両立で苦労している女性たちの雇用をいかに守るのか。まだまだ仕組みは完全には出来上がっていないが、この本はヒントになると思う。

 本書を読んで、私も気持ちの中ではフルキャリに該当することに気づき、嬉しくなった。フルキャリがもっともっと増えていって欲しい。是非、いろいろな人に手にとって読んでみてもらいたい。

 

 

『ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論』須藤憲司

 まず表紙からして「なんだろこれ? 印刷ミス?」とびっくりする。内容は、世界をハックしようぜ! なのだけれども、ハックってなんだか悪いイメージ………。けれど、そんな印象を飛ばしてしまうくらい、読みやすく面白い本だ。

 本書ではハックとは何かを説明してくれる。ハックとは、ハッキングなイメージが強いけれどそうではなくて、「同じインプットから大きな成果を得られるように転換効率を劇的に高めること」と説明している。この文章だけだとちんぷんかんぷんだが、本書では図やら絵やらで丁寧に説明してくれるから、読んでいてなんだか楽しくなる。

 ハックのステップも難しくない。1.人と違う規則性や法則を見つける、2.その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入する。ただこれだけ。でもやっぱりこの文章だけじゃ? が出ると思う。

 そんなクエスチョンが出てしまうハックの方法を、著者の経験からいろいろな事例とともに紹介してくれる。読みながら「なるほど、こういうことなのか」と納得できる仕組みになっているので、構えて読まなくても大丈夫。

 最後に、ちょっとした例題が載っている。その例題を読んで、具体的にハック思考が理解できる仕組みだ。

 なかなか面白い本だった。気になる人は是非。