天宮さくらの趣味棚日常

天宮さくらの好きなもの、知ったことを紹介中

岩本ナオ『金の国 水の国』

 近所のTSUTAYA書店でちまちまと本を購入してるのだが、ときどき漫画レンタル5冊無料券をくれることがある。本も漫画も読むのが好きなので、この無料券をもらえるとものすごく嬉しいのだが、この5冊、という制限にいつも苦しむ。

 5冊で完結している漫画、というのは少ないように感じる。大抵は一巻ものか、全三巻の完結もの。それを超えると長期シリーズになってしまう。だから、5冊レンタルで賢い借り方は、全三巻の完結ものとプラスで一巻での完結もの2冊、というところだろうか。

 けれど、レンタルの書棚は一巻ものだけをまとめて置いてあったりとかしないし、長期連載の人気作品になれば冊数がとんでもないことになっていて棚一面を支配しているし、作者や出版社を気にせずに探すもんだからとても時間がかかる。

 毎度のことなれど、レンタル書棚の中から欲しい漫画を探すのには、たいそう時間がかかるのだ。

 

 それでも今回掘り出しものは、岩本ナオさんの『金の国 水の国』だ。この作者さんの漫画はまだどれも読んだことがなくて、どんな漫画を描かれるのか知らなかったけれど、パラパラとめくった絵の雰囲気がとても気に入った。なにより、おとぎ話好きなんです、私。

 読んで一番に思ったことは、こういうのどかな気持ちになれる漫画を読んだのは久々だなぁということ。最近読んだ漫画って、美男美女の物語だったり、天才が活躍する話だったり、泥水の中をもがき苦しむような話だったりするもんだから、綺麗だなとかすごいなとかは思うけれど、のどかな気持ちにはなれなかった。

 じゃあどうしてこの漫画を読んでそういう気持ちになれたのかと考えると、やっぱり主人公の二人の、互いを思いやる優しさなのかなと思う。自分の国をどうにかして良くしていきたいという前向きな気持ちや、相手の優しさに触れて心が惹かれていく気持ちが絵の在り方とすごく合ってる。

 しかも、一巻ものだというのに綺麗にまとまっているのがすごい。通常のコミックスよりも厚めなのは、綺麗に物語を完結させるにはこれだけの枚数が必要だった、ということもあるんだろうけれど、これだけいろいろと描けそうな内容なのに無駄を省いて簡潔に描ききっているのは、作者さんの腕の凄さなんだろうなぁ。

 機会があったら他の作品も読んでみたいし、この『金の国 水の国』のコミックスを書店で見かけることがあったら、自分の本棚に加えたいと思う。