天宮さくらの趣味棚日常

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『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』池上彰・佐藤優

 実家・岡山に帰るタイミングで、大抵シンフォニービルのロビーで古本市が開かれている。古本市って、本好きな私には見ているだけで楽しくなれる特別な空間。だから古本市が開けれていれば、いつも楽しく古本を見て休日を謳歌する。

 この間の休日にも古本市が開かれていたので、楽しく書棚を見て回った。ただ、今回はそこで新書を買おう! と心に固く誓っていたので、漠然と見るのではなくて真剣に書棚を漁った。

 なぜ新書を買おうと誓っていたのかというと、新書が読みたかったから。それと、新書を定価で買うにはお財布事情的に限界があるからだ。「新書を古書で買ったって情報が古臭すぎるんじゃないか?」と考える人もいるだろうけれど、私はそうとは思わない。確かに、政治や経済の最新の情報をもとに書かれているものは、発売されたタイミングで読むほうが現実で役に立つだろう。けれど、少し前はどのように考えどのように分析していたのか、という視点で読むことで、自分のものの考え方を鍛えることができると思うのだ。

 だから古本市で五冊ほど新書を買った。いつ全部読めるかはわからないが、楽しみながら読み進めたいと思う。

 

 その古本市で買った一冊が、池上彰さんと佐藤優さんの対談形式で書かれている『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』だ。この新書が発売されたのは2014年でアメリカはオバマ政権のとき。今から約四年前の新書だ。発売されたとき、この新書を読みたい! と切望したのだが、当時金欠でかつ精神的に疲労していたので、結局買えなかった。だから、古本市で発見したとき、即購入することを決めた。

 インテリジェンスの磨き方、と副題が付いているが、磨き方を具体的に書いているのは第8章で、それ以外は世界情勢をこの二人はどのように見ているのか対談している。だから副題目当てでこの新書を購入した人は拍子抜したんじゃないか? と心配してしまう。私はこの二人がどのように世界情勢を読み取り分析しているのかが気になっていたので、とても楽しく勉強させてもらった。

 そしてやっぱり思うのが、宗教と民族を知ることが、これから先を深く理解するのに欠かせない知識なのだということだ。「歴史を勉強しましょう」と言われ学校教育で勉強するだけでは、とてもじゃないが全然足りない。自分の知識の足りなさを、この二人の対談から思い知らされる。

 

 今現在でも問題になっているISの問題や北朝鮮問題、最近緊張感が増しているウクライナ問題も、この新書では取り上げられている。私たちはいまこの世界が「嫌な時代」なのだということを、もっと認識して物事を見ていなければならないと思う。